津南ではここ数日暖かい日が続いており、2メートル近くあった雪の壁も一気に半分くらいになってしまいました。
このまま春に向かうといいな~と思いつつ、まだまだ油断できない2月の始めです。
また気温が高くなってくると、雪崩の心配も出てくるので、近隣地域の皆さんやこちらにお出かけになる方はお気をつけ下さいね!
さて、前回書いた中井菜央さん写真展について、Yさんよりご感想をいただきましたので、ご紹介します。
Yさんは中井さんのトークショーにもいらしてくださった方です。
中井さんと出会って、写真を見て、お話を聞いて、「息子を撮ってほしい」なんて思ってしまいました。
とても図々しいのですが(笑)
ダウン症を持つ息子を「個の存在」として見て撮っていただけるんじゃないか、写真に写る息子を見た時に改めて何を感じるのだろうか、など思いを巡らせました。
中井さんのお話に出てきた「個の存在」。
そして、
『「個の存在」は「意味」よりも先行し、かつ強い、』
という写真集にあったことばに、私はとても共感しました。
私が個を強く感じるようになったのは、息子がダウン症として生まれ、それが大きなきっかけになりました。
最初は正直望んではいなかった思いが強く、
なぜこの子はダウン症なのだろう、
どういう意味を持って生まれてきたのだろう、と
なぜ・どうして、の繰り返しで、
どうしても答えや理由を自分の中に欲しかったのを思い出しました。納得して息子に関わりたかったのだと思います。
わかるわけもないことを探し続けている間にも
息子の成長は待ってはくれません。
私が立ち止まっいるわけにもいかず、
どこかのタイミングで、ある意味諦めにも同じかもしれなかったですが、私は息子のことを「個」として受け入れたのだと思います。
「ダウン症の息子」ではなく、「私の息子」として。
そして、息子は息子のままでいいんだと、思えるようになっていきました。
ダウン症になった意味や理由なんて必要ないんだと、
今息子が生きていることがすべてなんだと。
私は息子と出会って、個の存在がある世界を少しずつですが見せてもらっていることに、今はかけがえのない人生を与えてもらったのだと、とても感謝しています。
今回、中井さんのお話を聞いていて、共感し、とても感動しました。
個の存在をひとりひとりが少しでも知ることができたら、漠然とですが、みんながみんなに優しくなれるんじゃないか、あたたかい気持ちが芽生えるような、そんな気がしてなりませんでした。
うまくまとまらなかったですが、
今の思いを書いてみました。
中井さんと出会わせていただき、ありがとうございました!
Yさん、すなおな気持ちをことばにして伝えてくださって、ありがとうございます。
ご自身のこと、息子さんのことと向き合い、またことばにすることはとても勇気のいることだったと思います。
Yさんのように、どこかで「個」を受け入れることができたらよいですが、もしこのままお子さんが生まれてきた意味や理由をどこかに求め続けていたとしたら、とてもとてもしんどいことだと思います。
なぜ?
どうして?
人はどうしても、意味や理由をつけたがる。
でも、それ自体は悪いことでもないように思います。
中井さんのトークショーの中でも
「私たちが意味や価値をつけようとするのは、それを理解したいと思うから」と話されていたことを思い出します。
理解したいがゆえに、答えの出ない問いにハマってしまうのかもしれません。
そんなときに、中井さんの「個の存在」を撮る写真は、
重ねていくばかりではなく、差し引いていくことで見えてくる、そのものの本質を教えてくれるのかもしれません。
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▽今日のちいさな研究テーマ▽
「そのものを理解したいがゆえに、意味や理由を考えすぎていたことはありますか?」
・それはどんなことですか?
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■中井菜央さんの写真集「繍」はこちら↓
http://www.akaaka.com/publishing/books/naonakai.html
4月~京都でも展示が始まります。
京都では2会場で開催するそうですよ。
お近くの方はぜひ足を運んでみてください^^
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2019/2/16-17 14:00~翌11:30
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